スタンフォード大学のクランボルツ教授によって提唱されたもので、
個人のキャリアの8割は
予想しない偶発的なことで
決定される
とし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを
良いものにしていこうというポジティブな考え方です。
間違ってはいけないのは、
ただ単純に何もしないで偶然の出来事を待つという意味ではなく、
自ら創り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、
偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだ
というのが同理論の中心となる考え方です。
これを実践するために必要な行動指針として、次の5つを掲げています。
(1)「好奇心」 たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」 新しい機会は必ず実現するとポジティブに考えること
(4)「柔軟性」 こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
※ 人との「縁」や「出会い」は、キャリア形成
において非常に重要な要素です。遭遇した出来事は
すべて「チャンス」と捉える心構えが重要です。
ビジョン(将来像)を描くには…
「理性(論理性)」と
「本能(創造性)」を
融合させることが大切です。
<理性だけ>
理性的に実現が可能であったり、時期や行動内容も明確でも、
モチベーションが上がるようなワクワクするビジョンではない場合もある。
<本能だけ>
逆に本能的でワクワクするような内容であっても、
客観的にみてどのような行動を起こせばいいかのか
わからないというような、プロセスが明確ではない場合もある。
ビジョン(将来像)から描こうとすると情報不足で描けないことが多いので、
ビジョンを描くための情報から先に得て、その後に描く方法が理想的な場合もあります。
1.自己理解(価値観やアイデンティティ)
2.職業理解(関心事や能力、外部要因等)
3.情報収集(労働や業界に関する情報等)
これらを経て、ビジョンを描くと描きやすく現実的です。
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