キャリアデザイン・フロー

キャリアデザインのフローとしては以下の順になるかと思います。

1.自己理解(価値観やアイデンティティ)

2.職業理解(関心事や能力、外部要因等)

3.情報収集(労働や業界に関する情報等)

4.ビジョン(将来像)の策定

5.職業の仮決定 ※高校生は、進路・学部の仮決定

6.職業体験(インターンシップ等)

7.就職活動(履歴書、自己PR)

8.就職決定(職業決定)

 

自己理解「本来の “自分” (Identity) とは…」

 ・自己性格判断「Character:区別的特徴」
   他人と比較して区別できる特徴は何かを知る

 ・価値観(sense of values)の自己定義
   物事を評価する際の自分が考える基準。
   何にどういう価値を認めるかという自分の判断。 

 ・将来像の形成(Vision)
   将来的にどういう人物でありたいか。

 ・他人から見た自分像「Personality:対人的特徴」
   自己と他己分析の両面からみることが重要。

 本来の “自分”を知る方法を以下にいくつかあるので参考にしてください。


シャインの8つのキャリア・アンカー

キャリア・アンカーは、組織心理学者のエドガー H. シャイン博士の研究から生まれたもので、
職業や職種、勤務先などを選ぶ際の「判断基準」となるものです。

8つのキャリア・アンカー

1.専門・職能別
 専門家として能力を発揮することに満足と喜びを覚えるタイプ

2.全般管理
 経営者を目指すタイプです。「出世志向」がある人

3.自律・独立
 研究職など自分のやり方、自分のペースを守って仕事を進めることを大切と考えるタイプ

4.保障・安定
 ゆったりした気持ちで仕事をしたいと考えるタイプ

5.起業家的創造性
 発明家、芸術家、あるいはアントレプレナー(起業家)を目指す人

6.奉仕・社会貢献
 何らかの形で世の中を良くしたいという価値観を重視するタイプです。
 医療、看護、社会福祉、教育などの分野を目指す人。「社会起業家」。

7.純粋な挑戦
 解決不能と思われてきた問題を解決することなどを追求してやまないタイプ。「冒険家」。

8.生活様式
 仕事と家庭生活、仕事の時間と個人の時間のどちらも大切。
 両者の適切なバランスを考えているタイプ。「ワーク・ライフバランス」

自分がどのような価値観を持っているか、自分に対する認識を深めることが大切です。

参考URL:キャリア・アンカー入門

 

ジョハリの窓

ジョハリの窓は、コミュニケーションの促進や能力開発や自分への
理解を深めるためのツールとして活用されています。

他者の意見や関係から自己理解を促し、コミュニケーションを円滑に
進めるためのツールとして用いられる心理学のモデルです。

開かれた窓」  自分も他人もわかっている部分

気づかない窓」 自分は気がついていないが、他人は知っている自己

隠された窓」  自分は認識しているが、他人には知られていない部分

閉ざされた窓」 自分も他人も気づいていない部分

他人から見た自分を知ることも非常に大切なことです。

参考URL:ジョハリの窓で自己分析

 

ホランドの六角形

ホランドは職業上の興味を、企業的、慣習的、現実的、研究的、芸術的、社会的の
6つに分類し、この興味分野に基づく6つのパーソナリティ・タイプを六角形で
表現しています。

現実的:実践的で、道具などを使って修理や組み立てるなどの職業を好む

研究的:自律的で、医学・科学・生物・数学・物理分野に好奇心が強い

芸術的:創造的で、音楽・演劇・美術など才能やセンスを活かせる職業を好む

社会的:友好的で、教育やカウンセリングなど人に教える、助ける職業を好む

企業的:外向的で、リーダーシップを発揮し、他人に影響を与えられる職業を好む

慣習的:組織的で、責任感があり、計算・コンピュータ操作などに関する職業を好む

ホランドの六角形の特徴は、隣り合わせのタイプは近い関係にあり、
対向するタイプはまったく逆のタイプであることを意味しています。

どれか一つだけに当てはまるより、近いタイプならどちらにも当てはまることが
多いと思います。

参考URL:適職診断テスト

 


気を付けていただきたいこと

気を付けていただきたいことは、これらの診断結果を参考にすることは非常に大事ですが、
自分の「可能性」に関しては閉ざさないようにしていただきたいと思います。

ただ、その自分の可能性は、いつも「自分」が閉ざしているということも知ってください。

・私にはできない、無理だ
・私には向いていない
・興味がない
・私のキャラじゃない
・時間がない、お金がない
などなど

そうやって、自分で自分の「可能性」を閉ざしていないか 注意してください。

 

続きはこちら:職業理解

 

 

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