レポートの書き方については、ほとんどの大学では初年次教育で、
ノートのとり方、レポートの書き方、プレゼンテーションの仕方、
図書館の使い方などを学習しています。
しかし、
2年生や3年生の提出されたレポートを見てみると、
そこでの学習が不十分だったのか、忘れてしまっていることが
多いように思います。
ケースで言えば、
何も調べないで、いきなりテーマに対する自己の見解を述べていく
レポートも見かけます。授業の感想ではないので、そのようなことは
求めていません!
読めばすぐに何も調べていない、読んでいないことがわかります。
どれだけテーマに沿った文献に触れたか、
理解しているかが評価のポイントになります。
個人の感想や創作文のような「私は」という表現が
散見されるレポートも結構あります。
また、
序論・本論・結論の構成が存在しないレポートも多いし、
あったとしても「結論」の部分に結論が書かれていないレポートも
あります。
参考文献が「インターネットの記事のみ」や出所が不明な図やグラフ、
どこの調査か出所不明な数値が突然出てくる、
文献の引用がまったくないなどです。
自分の考えを根拠づける資料として、
引用を積極的に活用することも必要です。
担当教員によって評価事項や重みづけは異なると思いますが、
事前に評価のポイントが明らかになっていない場合は、
書く前に確認した方がいいでしょう。特に「S評価」が欲しい学生は。
●内容と着眼点
授業内容と着眼点がズレていないか、本論の内容そのものが
優れているか、論点のズレがないか、飛躍しすぎていないかなど。
●どれだけテーマに沿った文献に触れたか
他の論文や書籍です。インターネット記事のみは低評価です。
文献の引用は必須。引用は全体の3割程度までOK。
自分の考えを根拠づける資料として引用を積極的に活用すること!
●テーマに関する理解度
文献の数の多さだけでは評価しません。もちろん理解しているかは
重要で、授業を聞いていたか、理解しているかを評価します。
●結論の考察の視点、まとめ方
「結論」の部分が存在することは当たり前ですが、書かれていても
序論で問題提起したことに結論が結びついているかは、とても重要です。
また、本論の展開からの結論の流れが議論されているかをみます。
独自性のある具体的な案(方法やアイデア)があると、尚よし。
●大学生レベルの文章・語彙能力
国語的な文章表現、安直な語句や同じ語句の多様など、
大学生として、レポートとしての一定レベルの文章表現かを見ます。
言葉で伝えきれなくて難しい場合は『図解表現』で、
独自に図を補助的に作成してもいいでしょう。
●文書作成能力
レポート基本構造、表紙や参考文献ページの記述方法、書式設定、
見出し設定、脚注や引用表記、出所明記など基本的な部分を評価。
●条件網羅度
文字数指定、余白やフォント指定などの条件をすべて満たしているか。
指定した条件を正しく守ることは、社会人じゃなくても必須要件です。
以上がレポート課題の評価ポイントになるかと思います。
これらをクリアする方法で一番良い方法は・・・
『優れた文献をできるだけ読む』
これに尽きるでしょう。
これに関しは、
もしかすると教員に言えば、過去の学生の提出レポートを参考にと
提示してくれるかもしれないので、一度、声をかけてみてください。